少しだけ親離れ編
 
ネット上にはかなりの数にのぼる「回路図」やら
「実体配線図」がアップされているようです。
そこで今回は「教科書」から少し離れ
「F-DRIVE」とは性格の異なった
オーバードライブに挑戦したいと思います。
これまで学んだことを念頭に置き
1.高域を増強しブースターとしても使える。
2.ギター側のヴォリュームを下げた    
クリーンサウンドを好みの音にする。

を目指したいと思っています。

ググルとホントに沢山の回路図がヒットしました。
これだけ多いと非常に迷います。
しかし、最後は直感で選び製作開始です。
以前、掲示板に書き込んでくださった
「半田ヲタク」さんのアドバイスに従い
一つ一つのパーツを800番の
紙やすりで磨きます。

そして挿しては曲げてハンダ付けの開始です。
やはり、保険の意味も兼ねオペアンプと
クリッピングダイオードはソケットにしておきます。
で、こんな感じになりました。
詳しい方ならどこのサイトの何を参考にしたか
一発で分かるんでしょうねぇ・・・

裏側です。
なるべく必要最低限の半田使用を
心がけたつもりなのですが・・・

で、「小さい方」のケースに
収めるつもりだったのですが、
若干基盤が大きく無理でした。
そこで、両端をヤスリ掛けしなんとか収容。
相変わらずの
スラップスティックビルドであります。
そして、基盤から伸びる線材を装着し
内部配線を済ませオペアンプと
クリッピングダイオードをソケットに挿し
電池を入れケーブルを挿しこみ

スイッチ
オン
LEDは点灯しました。
しかし「エフェクターを創ってみたよ」としては
不測の事態が・・・
一発で音も出ちゃいました。
多少は成長したと思いたいのですが・・・

しかし、ここからが試行錯誤の始まりな訳でして・・・今までのように「教科書」という名の
「ここのパーツを換えると〜になる」と記してある
羅針盤が無い訳ですから、比較用の音源を
作成する余裕の無いほど執り付かれた様に
パーツの付け替えを行いました。

そして
一区切りの頃合と判断し
サンプル音源アップしてみることにします。
音源の 前半はストラトキャスターのリアPU
後半はフロントPUです。(以下共通)
EF OFF SOUND(140kbMP3)

VolumeFull Tone0 DriveMiddle Sound
(170kbMP3)


VolumeFull Tone0 DriveFull Sound
(207kbMP3)

まぁ、こんな感じです。
Tone0に注目してください。
高域はこれを基準にしギター側の
トーンコントロールで微調整するという
健全な発想から、こうしてみました。

もちろん高域が足りない時にはエフェクター側のToneを上げれば良いわけですからね。
次はフロントPUとセンターPUミックスで
ギター側のヴォリュームコントロールを下げた
音のサンプルです。
前半が10で後半は4まで下げてます。

GuitarVo.10&4 Sound(155kbMP3)
ヴォリューム操作だけでこれくらい変化が
つけられると、かなり使いやすいと
思いませんか?

羅針盤無しでしたが、だいぶ目標としていた
音に近づいてきました。

更に実験してみたい事がありますので

続行!
研究費削減のため仕方なく
闘魂BOOSTER」からコンデンサーを
外します。また作ればいいんです。
破壊無くして創造無しというか。

そして、まだまだナマクラ知識を
承知で色んな形のコンデンサー
付けてみちゃったりします。

基盤一応完成の図です。
そして今回、満を持しての登場となる
アライさんの「ゴッドハンド」です。
ケースの穴あけと、華麗なグルーガン捌きで
LEDを取り付けてもらいました。
流石に私より上手いです。
手先の器用さには定評がありますからね。

力仕事をヘルプしてもらったので
私の余力も充分です。
チャチャッと基盤装着及び内部配線を済ませ
スイッチオン。
緑一色一発ツモです。
16000オール・・・かと思いきや・・・
あからさまに出音が不安定です。
原因は半田付け不良と睨み
一番不安定な取り付け方をしていた
コンデンサーを付け直すことにしました。
と、その時閃きました。どうせ付け直すなら
影響の程は不明にしろソケットにして
違う数値のコンデンサー片っ端から
試してみようではないかと。

RR DISTORTION」において絶大な効果を
もたらしてくれた「青くて大きいコンデンサー」
だったのですが、今回はボツ。
内緒にしたくなるくらい意表をついた
数値の積層セラミックが
好みの音となりました。
一応、1台目と違うところを要約します。
1.コンデンサーを変えた。          
2.所によりコンデンサーの数値も変えた。
3.「DRIVE」を上げると高域も増すことに 
気が付いたのでポットの
数値を変えバランスを整えた。
4.何本か太いワイヤーに変えてみた。  

では「OLIVE DRIVE OFF(116kbMP3)」を
基準にし音を出してみます。

音源の 前半はストラトキャスターのリアPU
後半はフロントPUです。(以下共通)
OLIVE DRIVEセッティングは
左写真を参照してください。

「OLIVE DIVE ON 1(135kbMP3)」

まぁこんな感じです。
トーンポットの数値を変えましたので
一台目とは違いセンター位置から
調整する方法にしました。

少しDRIVEを上げてみます。
「OLIVE DIVE ON 2(125kbMP3)」
これです。こんな感じの音を出すための
試行錯誤だったのです。
今まで製作した中で一番荒々しいと
思いませんか?


ついでにフロントPUとセンターPUミックスで
ギター側のヴォリュームコントロールを下げた
音のサンプルです。
前半が10で後半は4まで下げてます。
実験のためDRIVEを3時方向まで
上げてみました。

GuitarVo.10&4 Sound(155kbMP3)


これも許容範囲な音でしょう。
そしてフルドライブなのですが・・・
「OLIVE DIVE ON 3(153kbMP3)」

どうしても線の細い音になってしまいます。

が、その分トーンを絞れば、かなり改善されることが後日判明しましたので
実戦投入することとしました。



結果から申し上げると
「インターネット恐るべし」であります。
まぁ、爆弾作っちゃう中学生もいるわけですから、
エフェクターの一個くらい
たいした事無いのかもしれませんが・・・

しかし、私としては学ぶ事の多い作業でした。
徐々にではありますが「直感」が
当たるようになってきました。
ヒョッとするとヒョッとするかも知れませんので、
まだまだ、エフェクター製作続けちゃうのであります。


OLIVE DRIVE SAMPLE(235kbMP3)
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