併せ技一本?編

FUZZ EXPLOSION」製作の時、「FUZZ DEVIL」の
プリント基板も密かに用意してました。
写真はトドメの穴あけなのですがドリルは重いし
下を長時間見ている影響かと思われる、
首へのダメージ及び「吐き気」と格闘中の
壮絶な一枚であります。
エフェクターを創ってみたよ」恒例の
「ケース使いまわし」では、ありますが、
一応の最新作である「FUZZ EXPLOSION」を選ぶ辺りに
私の苛立ちを感じ取ってください。

さぁ、気を取り直して久しぶりのエフェクター製作開始と
行こうではありませんか。
まずは抵抗をズババッと装着しました。
BM BOOSTERキット」を製作した頃より
格段のスピードアップです。
が、そんな音と関係ないところに
喜びを見出してはいけませんね。
コンデンサも初心に戻り、緑色のマイラです
ドミノ倒しか!?
ここでは正気を取り戻し「FUZZ DEVIL」の肝と思われる
トランジスタのhFE値を100個計測し
近い値の物を3個選出しました。
選出したトランジスタを装着しひとまず
基盤はOKなはず・・・移植作業に移行です。
「FUZZ EXPLOSION」より一個、穴が多いので
Tone穴を増設し
移植完了です。
なんか、あまり考えずにココまで来ましたが
これで良いのでしょうか?
と、いうか音が出るのかしら?
というわけで音を出してみます。
FUZZ DEVIL OFF(177kbMP3)
FUZZ DEVILのセッティングは写真を参照してください。
FUZZ DEVIL ON(190kbMP3)
はい、歪みましたね。完成だよ、完成。

あのですね、セッティングをイジッても
あまり変化しませんし、「JH FUZZ」のような
ギター側のヴォリュームを絞ったときの何とも
言えない音も出ませんし・・・
この手の音を望んでいないのに深追いしても・・・
しかし、せっかく作ったのですから何かしら
音楽的フィードバックを得ないと
「エフェクターを作っている人」になってしまいますので
誰でも作れるギターエフェクター2」の中で
「FUZZと組み合わせると、よりトリッキー」などと
紹介されている「TREMOLO TURTLE」を惰性で
作ってみることにしました。惰性とはいえ初の「ユレ物」です。
明日はどっちだ!
で、初の「ユレ物」と意気込んでみたものの
そこは、所詮惰性です。
30kの抵抗が手持ちに無かったので15kを
豪快に直列換装する荒技を敢行したりして
チャチャッと、やっつけます。

しかし、トランジスタのマッチングだけは100本・・・
いや、97本の中からhFE値の近いものを選出し

基盤に装着してみました。
さすがに、ユレ物。基盤も明らかに大きいので
手持ちの中で一番大きいケースを採用し
内部配線を済ませます。

そして初の「ユレ物」音出しへと進みます。
まずは「TREMOLO TURTLE」無しの音です。
TREMOLO TURTLE OFF(131kbMP3)
揺れてませんね?揺れてませんよね?

次は左写真のようにツマミをセットした音です。
ちなみに左ツマミは音の切れる速度、右ツマミは
ダイレクト音とエフェクト音のバランスを可変させます。
TREMOLO TURTLE ON(148kbMP3)
揺れてますね?揺れてますよね?
でも、異常なほどハイ落ちしてます。

そしてオマケにツマミ両方ともフルの音です。
つまり最高速度でエフェクト音100%です。
TREMOLO TURTLE FULL(129kbMP3)

ま、こんな感じです。

ホントはハイ落ちの原因を追究する事が筋でしょう。
しかし、それはそれで置いて置きまして

前段に「FUZZ DEVIL」
をかましサイケ降臨と
なるのかの実験を急ぎたいと思います。
セッティングは左写真を参照してください。

まずは「TOREMOLO TURTLE」だけの音です。
TOREMOLO TURTLE ON(123kbMP3)
そして「FUZZ DEVIL」もオンにします。
FUZZ DEVIL&TOREMOLO TURTLE ON(150kbMP3)
こんな感じになりました。

ナント申しましょうか、昔の時代劇に
出てくるサウンドみたいです。
何か閃けば使えないことも
ないかなと・・・

ついでに「TOREMOLO TURTLE」フルも試してみます。
TOREMOLO TURTLE FULL(98kbMP3)
FUZZ DEVIL&TOREMOLO TURTLE FULL(180kbMP3)

教科書には「過激なマシンガンサウンド」と
記載されていましたが、どう贔屓耳にしても
「壊れたヘリコプターサウンド」に聞こえます。

ズバリ言って飛び道具用途しか思いつきませんね。
私自身のイマジネーション欠如が原因と思われますが・・・

「FUZZ DEVILL」の持つ、いわゆる一つの
70年代日本産ファズサウンドがお好きな方なら
色々詰めていくのも面白いかもしれません。
「TOREMOLO TURTLE」も一通り
ユレ物を所有しつつ「ここぞ」で使いたい方なら
アウトプットレベルの改善や高域劣化の
原因を探求するのもいいでしょう。

しかし私は今回、露呈した問題点を違う機種で
試行錯誤することを誓いつつ「惨敗」であることを認め、
もう少し「電気」の勉強をしつつ出直しを図りたいと
思っています。


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