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度重なるケース加工の失敗。立ちはだかる穴あけの壁。ツバメさえも成功への道筋を知らない。
挫折の二文字が脳裏をかすめる。
その時だった。
一人の男が立ち上がった。松本金魚である。
部下からは「遠距離の鬼」と恐れられていた
この男の口から「小さい穴から開けてる?
それとも一撃?」と言葉が漏れた。
アントニオ夏樹は即答した。
「もちろん小さいのから行ってますよ。」
だが、そのとき思った。
「もっと小さい穴から開けよう。」
成功だった。 |
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で、ですね、
ブチ上げた「未だ見ぬ闘魂BOOSTER」
プロジェクト続行ということで意気揚々と
パーツ選定に入りつつ、教科書の
実体配線図を眺めていたらですよ、
笑う準備はいいですか?
闘魂BOOSTERには「BM BOOSTER」よりも
一個抵抗が多く付いていたことに
気が付きました。ガーン・・・
ショックです。
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なまじ、音が出てしまったので
危うく通り過ぎしまうところでした。
やはり、同じ回路で音を比較したいので、
余計に付いていた抵抗を取り外し、
配線しなおします。
これでは、 闘魂BOOSTERと「BM BOOSTER」の
出音が大きく違うのも当然です。
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しかるべき処置の後ケースに収め直しました。
無事、音は出たのですが、
改めて弾き込む時間が必要となりました。
果たして、このトラブルから
得る物があるのか?
それとも、やはり挫折してしまうのか?
風雲急を告げる
闘魂BOOSTER製作記。
続報を待て!
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続報です。
色々なセッティングで「闘魂BOOSTER」を
チェックしつつも、そのかたわら
コンデンサをマイラに戻し
新たな基盤を製作してみました。
「BM BOOSTER」の持つきらびやかな感じを
再現できない原因を探るための苦肉の策です。
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ハンダ付けも意識的に丁寧にしてみました。
貼ったぞ!編の基盤裏と比べると
上達の後が垣間見られ
多少の満足感が沸きあがりました。
が・・・
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それも、つかの間でした。
今回の「闘魂BOOSTER」では
教科書の表紙にもある
「自分のスタイルに合った」を目指し、LED無し、
DCジャック無し、つまみも一つと
贅肉をそぎ落とした物にしようと思いました。
そして塗装色も、それに、ふさわしくNWF戦や、
異種格闘技戦を頻繁に行っていた頃の
闘魂タオル、つまり「青」と決めていました。
しかし、その、「青」塗装直後、不注意により落下・・・角が下地剥き出しになるという
大惨事に見舞われてしまいました。
人間、浮かれるとロクな事がありません。
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必死のリカバリーも敢え無く轟沈です。
もう一回、上から「青」塗っただけなんですけどね。
こうなると、「どうってことねぇんです。」
以外の言葉は思い浮かびません。
失敗は成功のマザー、次回への道しるべとして、
このケースでトップコート厚塗り実験を
してみることにしました。
「赤闘魂」製作時、ロゴシールとケース表面の
段差を隠蔽する厚みの
トップコートを躊躇した経緯を踏まえての決断です。
どうせ失敗したケースです。
思い切ってクリアを吹き付けました。
すると |
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溶けました。
ロゴシールが無残にも溶けました。
薄く、何度も吹き付けるセオリーを無視した
天罰でしょう。
しかし、ウイリー戦もドローでしたから、
どうってことねぇんです。
「明日がある明日が!明日行けよ!」と
武藤選手に言っていた事を思い出しました。
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気を取り直し、「青闘魂」の目玉である
トーン切り替え用のコンデンサを取り付けます。
贅沢にも、バカデカイ「オレンジドロップ」投入です。いくつかのアンプリファイアで
「BM BOOSTER」を試したのですが
貸しスタジオに置いてあるような
メンテナンス不十分「フェンダーアンプ」では
ローが足りなく感じた事への対応策です。
果たして、効果はあるのか?
疑問を持ちつつも、やるだけやってみました。
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こんな感じで配線も済ませ
電池も収め
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ノブを取り付け
「闘魂BOOSTER BLUE EDITION」
完成です。一応ですけどね。
安住の地なんてネェですから。
思いついた事は、どんどん試しますから。
あれほど「未だ見ぬ」と煽った割には・・・
との思いもありますし・・・・
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で、「赤」と「青」共に、つまみフルでの音比較です。
使用機材は以下参照のほどを。
赤闘魂(138kbMP3)
青闘魂(138kbMP3)
回路は同じ筈なのに、こうも音が違うとは・・・
今更ながら驚かされます。
次は「STYLE」をアリキックにセットした音です。
赤闘魂アリキック(138kbMP3)
青闘魂アリキック(138kbMP3)
「青」のアリキックは、血栓症をもまねきかねない
厚みが出ました。このセッティングですと
ブーミー過ぎますがLoの出ないアンプですと、
これくらい出てくれた方が
私の好みの音に近づけ易くなるのです。 |
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結局、今回はパーツ選定の難しさを
思い知らされる結果となりました。
どこをどうすれば、出音に反映するのか、
以前、五里霧中というか。
しかし、一筋の光明として気が付いた事があります。 「BM BOOSTER」キットに付いていたトランジスタと自分で調達したトランジスタ、共に「2N5089」なのですが、よく見ると製作メーカーが違うようなのです。
同じトランジスタでも個体差が音に
影響するらしいので、メーカーが違えば
自ずと・・・ではなかろうかと。
この辺は研究の余地アリと自らに言い聞かせつつ
ひとまず「赤」と「青」の揃い踏みサンプルを
アップしておきます。
RED&BLUE Sample(120kbMP3) |
やれんのかぁー!編 貼ったぞ!編 安住の地なんてネェんです編 |